
ワキガのニオイってどんなニオイ?脇汗のニオイとは違うの?
ワキガと脇汗のニオイは違うの?
と疑問に思う人もいるかもしれませんが、実際、この二つのニオイというのは全く異なり、ワキガは初めてそのニオイを嗅ぐ人でも「これがワキガか!」と理解できるほどに、非常に強いニオイを発します。
身体のニオイが臭いといったようなものでは無く、鼻を強く刺激するニオイで、「スパイスのように鼻にツンとくる」「硫黄のよう」などと表現されます。
汗のニオイとはまた違う、非常に独特なニオイをしており、嗅げばすぐワキガと気づくでしょう。
特に、汗をかく夏場はニオイもキツくなりがちです。
発する汗自体がニオイを発するため、冬でも厚着をしていて汗をかけば当然臭いますし、汗がひいたとしても乾いた汗が脇や洋服にしみついて臭います。
ワキガのニオイの原因となるアポクリン汗腺は、脇、乳首、陰部にのみ存在します。
アポクリン汗腺はエクリン汗腺と違い、特定の毛包内に存在するものであることから、脇、乳首、陰部などの毛量が多い人にワキガが見られるケースが多いです。
また、ワキガは脇だけから臭うというわけでも無いため、発症するとほぼ全身からニオイを発するという厄介なものでもあります。
特に陰部はニオイがこもりやすく、より強く非常に不快なニオイを発することになり、深刻です。
ワキガは腋の下から臭うことに名前が由来しますが、実際にはアポクリン汗腺が存在する全ての部位からニオイを発するものなのです。
ワキガ独特の強烈なニオイは汗が皮膚常在菌に分解されることで発するため、汗をかきやすい脇から臭うことがほとんどですが、陰部が蒸れたり汗をかいたりすれば当然ここからも臭うので、脇だけから臭うものではないということもよく理解しておきましょう。
アポクリン汗腺から分泌される汗は脂質やたんぱく質などの有機酸が多く含まれており、これが皮膚常在菌に分解されることでワキガ特有のニオイを発します。
「脂質やたんぱく質の摂取量が多いとワキガを発症しやすい」とも言われるくらい、ワキガと食生活は密接に関係していますので、もしワキガが気になるのであれば、食生活を見直すことも大切になってきます。
また、同じワキガでも人それぞれ体質によってニオイや程度には差があります。
簡単なデオドラントケアで予防をしておけばニオイを発さずに済む人もいれば、少しの汗でも強烈なニオイを発する人もいるので、同じワキガでも個人差は大きいと言えるでしょう。
しかし、軽いワキガでも発するニオイが鼻をつく独特なものであることには変わりないため、「軽いから平気」と何もケアをせず放っておくべきではありません。